令和3年度 第9号

〇運盛り       校長  和田 孝

 12月22日(水)は冬至でした。昔の人々は一年の中で昼が最も短く、太陽の力が一番弱い日と考えていました。そして、この日から再び昼が長くなり、力が甦るとされて運が上昇し始めると考えました。

 冬至ではかぼちゃを食べる習慣があります。この習慣は江戸時代の中頃から根付いたようです。当時は冬場に収穫できる野菜が少なく、保存できるかぼちゃを食べました。かぼちゃを食べた理由には、もう一つあります。江戸時代から運が上昇し始める日に、さらに運を付けるために「ん」が二つ重なるものを食べる「運盛り」という縁起かつぎが始まりました。「ん」が二つ重なる食べ物を「冬の七種(くさ)」といいます。南瓜(なんきん=かぼちゃ)、蓮根(れんこん)、人参(にんじん)、銀杏(ぎんなん)、寒天(かんてん)、金柑(きんかん)、饂飩(うんどん=うどん)がそれで、食べると風邪をひかないとされました。

 3年生は年が明けると受検(験)が始まります。1・2年生も含め、今月は風邪をひかないようにかぼちゃなどを食べて、良い年末年始をお迎えください。

更新日:2021年12月20日 14:50:59