令和7年度 第4号
充実した夏休みをお過ごしください 校長 住吉 豊
いよいよ夏休み。3年生にとっては進学に向けて受験勉強の最後の頑張りどころ。昔は「○○高校を目指して頑張ります。」とか話す生徒もいましたが、「無理なく合格できるところで・・・」と話す生徒が多くなった気がします。もちろん、どこの学校に入ったかよりも、入ってから目標をもってどう過ごすかが、その先の自分にとって最も大切なことです。欲を言えば、精いっぱい頑張って自分の力をどこまで伸ばせるか、結果は別にして最後まで努力してみようといった自分にチャレンジする気持ちも、もって欲しいもの。どこまでできるかはチャレンジしてみないとわからないですから。
さて、左の記事は6月3日付の読売新聞の記事の一部です。先進国の子ども「幸福度」14位(総合)。これが良いのか悪いのかはわかりませんが、総合順位を導(みちび)く3観点の一つである精神的幸福度(32位)が他の2項目に比べて低いことが気になります。精神的な幸福とは何か。なぜ精神的な幸福度が低いのか、人によって考える幸福の概念は様々でしょうが、親であれば子どもの幸福を願うのは当たり前なので、ちょっと気になり調べてみました。
ユニセフが、幸福度調査と銘打って調べている3つの構成要素は(1)身体的健康(子どもの死亡率、過体重・肥満の子どもの割合)、(2)スキル(読解力・数学分野の学力、社会的スキル)、そして(3)精神的幸福度です。(生活満足度の高い子どもの割合、自殺率)になります。これが幸福度?と思うところはありますが、(3)が低い原因の大きな理由は、小・中・高校生の自殺者数がコロナ以降も増え続け、昨年度は過去最高だったことが言われています。家庭や学校での親子、対人関係の悩み。学業不振や進路の悩み。と様々です。今の時代は、昔に比べて周りにより気を遣って生きている人が多い時代なのかもしれません。抱えているストレスをいかに軽減する場を用意できるか。子どもの話をじっくり聞いてあげることも大切なのだと思います。
学校のカウンセラー室ができた当初は利用者も少なかったのですが、今は普通に自分をオープンに相談する人も増え、本校の週2回のカウンセラー室は予約が必要です。様々な人間関係から解放されてほっと一息つく生徒も多い夏休み。しかし、2学期が近づくとストレスが増す生徒も出てきます。子どもの様子や変化が気になった際には、ぜひ学校にご相談ください。(8月12日~15日は閉校日で電話はつながりません)2学期、また一回り成長した生徒と元気に会えることを楽しみにしています。
更新日:2025年07月17日 10:55:33