令和4年度 第6号

多くの地域の職場の方にご協力いただき、ありがとうございました。

校長 住吉 豊

 「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われていますが、地球温暖化でこの慣用句もあまりあてにならなくなりました。10月に入っても夏日(25℃以上の日)があり、学校が衣替えの期間を決めることも難しくなりました。そこで、先日お知らせしましたように、10月いっぱいを各自でその日の天候を考えて服装を決めるという風に、生徒に判断を任せることにしました。

 さて、9月は各学年、学級での校外学習活動がありました。第1学年は小江戸川越と呼ばれる川越街道の城下町を班行動で散策しました。日程は異なりますが、第2学年と7・8組は主に市内での職場体験学習に取り組みました。第1学年に同行した川越では、班員が江戸城の遺構が残っていることで有名な喜多院という寺院で五百羅漢のスケッチをする生徒や、地図と行動予定表を片手に楽しそうに街中で買い物する生徒に出くわしました。私とわかると「こんにちは」とあいさつをしてくれました。頑張って班行動をしている姿が多く見受けられました。

 職場体験学習の取り組みでは、市内の農家、飲食店、警察署、保育園、幼稚園、老人ホーム、消防署、スーパ-、生花店、自転車店等々にお世話になりました。そのうち、7・8組の生徒の体験先9カ所と第2学年の体験先22カ所を、ご挨拶を兼ねて自転車で訪問しました。

 本校の職場体験学習は、「総合的な学習の時間」の体験活動として行っています。事前訪問と体験で、お世話になりました。事前訪問は、行き方やかかる時間を確認したり、職場の方から注意事項などを伺(うかが)って体験当日にスムーズに働くことができるようにしたりするための研修的な要素もあります。体験当日、私が訪問した際には、黙々と仕事に集中して取り組んでいる生徒の様子が見受けられました。担当の方にご挨拶すると、「どの生徒もよくやっています」「よく気の利く生徒さんですね」と、おほめいただくことも多々ありました。きっと、普段と違う緊張した時間を過ごし、家に帰ると疲れ果てて「ぐたーっ」としていた生徒もいたのではないでしょうか。

 この職場体験学習のねらいは、働くことの大変さを学ぶこともありますが、学校という小さな世界を出て、多くの社会人の方と仕事を通して接する中での学び、例えば礼儀やマナー、仕事に向かう緊張感や楽しさ、人に感謝してもらうことや喜んでもらうことの充実感を味わわせることも大きなねらいです。生徒の体験後の感想文からは、3日間を通して多くのことを感じ取った様子が伺われ、久し振りに実施できて大変良かったと思いました。

 今回、地域の多くの方々の協力を得て実施できたことに大変感謝しております。また、来年度も職場体験学習を実施する予定ですが、生徒の受け入れにご協力いただける職場ございましたら、ご連絡をお待ちしています。今後もご協力いただけますようよろしくお願いいたします。

 

更新日:2022年10月14日 13:51:45