令和4年度 第3号

運動会にお越しいただきありがとうございました   校長  住吉 豊   

 ここ数年コロナウイルスの感染状況によって運動会の在り方も工夫して変わってきましたが、今年は感染状況が落ち着いていたこともあり、密を避けながら久しぶりに保護者の方を招いて実施することができました。保護者の皆様には、当日の会場整理やパトロール等にもご協力いただき大変感謝しています。

 保護者の皆様には、運動会当日の様子しか見ていただけなかったのですが、放課後居残ってクラス旗を作ってくれた生徒。前日雨上がりのグランドで、水をスポンジで何回も吸い取りグランド整備をしていた生徒。テントの屋根の汚れをデッキブラシで一生懸命こすって落としていた生徒。等々、皆が気持ちよく運動会を迎えられるように裏で汗を流してくれる生徒達がいました。当日も様々な係で、生徒が進行を頑張ってくれました。大きなけがもなく、生徒達が真剣な顔で種目に取り組む様子や、時に笑顔で過ごす様子に実施できて良かったと思いました。

7月は「働き方を考える月間」

さて、最近は新聞やテレビのニュースで、部活動の話にふれることが増えました。先日、来年度から3年間の移行期間を経て、休日の部活動を地域の方や民間のスポーツクラブ等に移行する提言が有識者会議から政府になされました。外部指導者をどうするのか。保護者の負担はどうなるのか。現在部活動に携(たずさ)わる教員はどうするのか。色々解決しないといけない課題もあります。

放課後に部活動を行ってから本来の仕事にかかるため、教員の実質労働時間が長時間にわたることにより、教員を志望する学生の減少を招いていました。そこで教員の負担を軽減する目的から検討が始まったものです。提言では、他にも勝利に必要以上に重きを置く考え方が、体罰や長時間の練習といった弊害を生んでいること。一部入試の参考に使われていること等々の問題点についても触れています。

本校では、教員としての働き方について改めて考えてもらうために、7月は授業時数を確保しつつ、平日をすべて5時間授業とします。そして、部活動の下校時刻を17時に繰り上げるようにします。これにより、生徒は早く帰宅することができ、各自時間の使い方について振り返る良い機会にもなるかと思います。また、教員も残った仕事に早めに取り組むことができます。あくまでも現在の授業時数を減らさずに取り組むことが前提ですので、2学期以降は毎日というわけにはいきません。ですが、17時下校の日を週に1回から2回実施できるように計画しています。御家庭でもこれを機会として、少し余裕ができた時間の使い方について子供と話し合って欲しいと思います。また、生徒のご家庭での様子についてもお聞かせくださると参考になります。ご理解のほど、よろしくお願いします。

 

 

更新日:2022年06月09日 13:34:02