令和4年度 第1号

 入学式「式辞」

 緑豊かな東大和市の地に、温かな日差しが心地よい、春がやってまいりました。

 本日は、ご多用の中、多数の保護者のみなさまにご臨席を賜り、令和四年度入学式を挙行できますことを厚く御礼申し上げます。

 改めて新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。本日、新たに八十六名の新入生を迎えることができたことを大変うれしく思います。今、新しい中学校の制服に身を包んだ皆さんが、とても凛々しく見えるのは、新たな中学校生活への期待と、やる気が表情に満ちあふれているからだと思います。

 中学校では、教科ごとに先生が代わります。新しい教科との出会いや部活動等、楽しみであると共に多くの環境の変化にとまどうことや困ることがあるかもしれません。そんな時は、私たち第五中学校の先生、誰にでも、いつでも声をかけてください。また、2年生、3年生の先輩もついています。皆さんのこれからの中学校生活を、みんなで応援します。

 さて、話は変わりますが、最近よく人工知能という言葉を聞くようになりました。車の自動運転や、コロナウイルス感染者数や天気の予測にも使われます。将棋や囲碁の名人との対戦でも話題になったこともある等、その活用は私たちの生活の中でどんどん広がってきています。様々なものがコンピュータとさらにつながり、世の中が大きく変わりつつあります。

 そのような時代を生きる中にあっても、今までと同じように言語能力は私たちの生活の基盤を支える大切な力です。そのための学びとして国語科は言うまでもなく、すべての教科や行事やコミュニケーション活動。表現活動や協働での学びを通して、物事を色々な角度から見たり、考えたりする力を身に付け、思考力を培い、自分で考え、正しい判断ができる力を身に着けて欲しいと考えています。もちろん、学びの過程では失敗もあるでしょう。しかし、考え取り組んだ過程からは、多くのことを経験として学ぶことができると思います。

 中学校の学習を通して身に付けた力は、将来の生活を豊かにするための知恵に。学級活動、委員会活動、部活動や行事の取り組み等によって育まれる豊かな心は、将来社会の一員として、ルールを守り、周りの人と協力したり助け合ったりする、望ましい人間関係を作る力に。また、健康・安全に関する学びや体力の向上は、将来にわたって健康に生きていくための力となります。中学校の3年間は、義務教育最後の3年間であり、中学校を卒業した後は、上級学校へ進む人、働きながら学ぶ人など、それぞれの進路は異なります。 皆さんが卒業していく時に、豊かな知恵と正しい判断力を身に付け、社会の一員として自分の責任を果たして生活することができるように育てることが、中学校の務めであると考えます。 そこで、私から新入生の皆さんに三つのお願いがあります。一つ目は、「人との出会いを大切する」ということです。どの人も、ご家族に愛され、手をかけられてここまでりっぱに成長することができました。誰もが、この世に一人しかいない、かけがえのない大切な存在です。違う小学校から来た人とも一緒になります。互いの考えを知り、相手を思いやることで、お互いに楽しく生活できる、学べる場にしてほしいと思います。二つ目は、勉強に、運動にいろいろなことに粘り強くチャレンジして欲しいです。もしかしたら、みなさんの中にも勉強や運動は苦手という人がいると思います。でも、投げ出さず、繰り返し練習したり机に向かって考えたりすることを続けてみましょう。できなかったことができるようになった時、わからなかったことが一つでもわかるようになった時、努力することの楽しさがわかると思います。何事も、自分から「できない」とあきらめてしまうのではなく、「もうひと頑張りしてみよう」と粘り強くあってほしいと思います。三つめは、明るく元気に挨拶できる人であってほしいです。例えば朝、起きた時に家族と。学校で友達や先生に会った時「おはようございます」と元気に挨拶しましょう。挨拶は人と人をつなぐ大切な言葉だからです。

 これからの五中での三年間の学び、生活を通して一人一人が光り輝く存在になってほしいと願っています。

最後になりましたが、新入生の保護者の皆様、本日はお子様のご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。教職員一同、新入生の健やかな成長を願い、努力する所存です。今後は保護者の皆様と手をたずさえ、共に子供の良き成長を願って協力して取り組んでまいりたいと思います。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 新入生一人ひとりが主役となって、充実した中学校生活を送ってくれることを願い、式辞とします。

更新日:2022年04月18日 15:34:05