令和3年度 第1号

○橙(だいだい)       校長  和田 孝

 今年(昨年度)の1月と3月の修了式でお話しした橙の復習です。橙はみかんではありません。みかんは春になると熟しきって、枝から落ちてしまいます。ですが、橙は春になっても枝に実ったままです。夏になると実が緑色に戻り、一度実ると4~5年は落果しません。一つの木に何代もの実が一緒に実ることから長寿の家族に見立てられ、「代々栄える」を語源として、縁起を担いで橙と呼ばれるようになりました。

 さて、昨年度の3年生がこの春に熟成して実り巣立ちました。進級した皆さんは新たに2年生、3年生になりました。学校は橙の木と同じで、一本の木に3年目を迎える橙、2年目を迎える橙、新たに実る橙が共に生活をする場です。今年度も運動会や合唱コンクール、生徒会活動、委員会活動等たくさんの学校行事を予定しています。2・3年生には、代々の卒業生が残していった第五中学校の文化を新入生へ伝えて欲しいと思います。

 今年度、本校は創立40周年を迎える節目の年です。3年生は栄えある40回目の卒業になるので、昨年度の自粛モードの中で力を出し切れなかった卒業生の気持ちをくみとり、第五中学校の3年生としてあるべき姿を後輩へ示してください。

更新日:2021年04月28日 11:42:17