令和2年度 第5号

○心        校長  和田 孝

 固いものほど壊れやすく、柔らかいものほどしなやかに強いです。言い換えると、意地を張れば心は折れやすく、他者を受け入れれば心は広がります。心とは何でしょうか。皆さんの中には心のありかとして、左胸に手を当てる人がいるかも知れません。これは、ときめく人に出会うとドキドキしたり悲しい出来事に出合うと胸が締め付けられそうになったりするからです。そのため、胸にある大切な臓器を「心臓」と呼ぶようになりました。しかしながら、心臓に病がある人は心も病むのでしょうか。現代の医学では、心を作り上げてるのは脳であることが分かっています。心は動かされたり悩まされたり、考えや思いが浮かんだり広がったりします。心は無限です。だからこそ、周りに無関心であってはなりません。無関心とは心を閉ざす態度のことです。

 日常生活ではない日が続いています。このような時だからこそ自分のことは毎日少しずつ(+0.01ずつ)努力しつつ他者に関心をもつことで、友人に気をかけるやさしさがはぐくまれます。そして、心を大きくして他者の心づかいを受け止めましょう。自分を基準にすると、他者との違いに心が動いてしまいます。心の物差しは皆違います。

 人生には全勝はありませんが、全敗もありません。一人勝ちもなければ一人負けもありません。心を寄せ合って生活しましょう。

 

更新日:2020年07月13日 15:43:16