【タイトル】
令和6年度 第2号【本文】
五中のまとまりを作る!~新たな伝統を~ 校長 住吉 豊 これは6月1日に行う今年度の運動会のテーマです。昨年度の学校だよりにも少し書きましたが、本校では運動会を学年学級対抗方式から、クラスを解体して4つの色(団)に分けて、色別の対抗戦で実施することにしました。もちろん今まで実施してきた学級対抗でのクラスの盛り上がりにも良いところはありますが、学年クラスが今後も2~3学級程度が引き続き予想される中、少ない学級数で順位を競うことよりも、7・8組の生徒も一緒になって、3年生が団の中心として1,2年生をリードし、縦割りのグループで行うことの方が、行事を通して学ぶことが多いのかなと思います。ただ、今回大ムカデの種目だけは学年ごとのクラス対抗で取り組む種目になりました。 熱中症予防の観点から、暑さ対策のため午前中で運動会を終える中学校も増えてきました。今後も時期や内容を検討・工夫しながら進めていきたいと思います。 「正解」作らせ丸写し! 先日読売新聞を見ていたらこんな見出しがありました。もうお気づきの方もいらっしゃるかと思います。これは生成AIの記事の見出しでした。内容を簡単に要約すると、都内の私立小中一貫校の英語科の教員が、冬休みの課題として英語で書く日記を課題に出したところ、教えていない英文法が使われミスのない「素晴らしい英文」の日記が提出されてきたとのこと。また、ある大学では、学生のリポートに違和感を覚えた教授が学生に問いただしたところ「文章にまとめることが苦手で、生成AIに書かせた」と認めたとのこと。2例紹介しましたが、どちらの先生も生徒に対して意図があって課題を与えているわけですが、課題を受けた生徒は、時間の節約とか苦手であるとかといったことを理由に、それに自分できちんと取り組まず、今話題の生成AIに任せてしまったわけです。これに対して国立情報学研究所の教授は「学習に後ろ向きな生徒は、生成AIに頼りきりになり、思考力や想像力の育成が阻害される」むしろ「学力格差が広がる恐れがある」と述べています。 文部科学省では、生成AIの活用については昨年中高生向けのガイドラインを発表しています。一律に禁止するのではなく、生成AIを使える人と使えない人の格差が広がらぬようにすることが狙いです。本校のPCには現在ソフトが入っていませんので、使うとすればご自宅のPCでということになるのかと思います。大切なことは、道具は活用するためのものであり、道具に使われる人にならぬようにすること。つまり、使い方が大事かと。うまい使い方として、中学生だったら英会話の相手として使うとか、英作文を添削してもらうといった家庭教師的な使い方。また、多数の意見を集約したり、グラフ化等のデータ処理をさせたりするといった時短的、コスパ的な使い方。人の書いた文章と、生成AIが書いた文章を読み比べて違いについて考えるといった使い方もあるそうです。人間頭を使わなければいよいよ思考力は低下し、退行するかもしれません。人間が機械に勝(まさ)ることとしてよく言われるのが創造性の部分ですが、もしかしたら生成AIの能力は進化を続け、その性能は今以上のものになるかもしれません。もちろん学習面だけでなく様々な分野、戦争にも使われ始めています。昔、シュワちゃんが主役の映画「ターミネーター」を見た時、こんな時代が来るわけないと思っていましたが、もしかしたら意外と近い未来かもしれません。うまく使って各自の能力を高め、皆の生活が快適になるようにしたいものです。【添付ファイル】
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