【タイトル】

令和6年度 第1号

【本文】

「式辞」  本日はあいにくの雨ですが、桜も満開となり、緑豊かな東大和市の地に温かな日差しが心地よい、春がやってまいりました。  本日は、ご多用の中、多くの保護者の皆様、また、本市市長の和地仁美(わちひとみ)様をはじめとするご来賓の皆様方にご臨席を賜り、第四十三回入学式を盛大に挙行できますことを、厚く御礼申し上げます。 改めて新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。今ここから見る皆さんの表情には、これからの中学校生活への期待や、「よし、これから頑張るぞ」という、はつらつとした意気込みが現れているように感じます。今はまだ、ブレザーがちょっと大きく、しっくりとくる感じではありません。ですが、これからの学校生活を通して、様々なことにチャレンジして、苦しい時も周りと協力し合いながら乗り越える経験を通して、心身共にたくましく成長して似合ってくるのだと思います。  さて、最近よく人工知能(AI)という言葉を聞くようになりました。車の自動運転でも話題になりましたが、最近では文書や画像の作成など、私たちの身近な場面でも活用されるようになってきました。様々なものがコンピュータとつながり、今まさに世の中が大きく変わりつつあります。そのような新しい時代を生きる力を育む上で、学校においても、学習の内容や活動が大きく見直されてきました。 新しい時代を生きる力においても、言語能力がその基盤を支え、学校教育現場では、言語活動を重視した学習活動の充実が求められています。授業中の話し合い活動や、まとめ・発表などの表現活動。共に学び合う協働学習をより充実させ、物事を色々な角度から見たり、考えたりすることを通して、思考力を培(つちか)い、自分で考え、判断のもとに粘り強く解決に向けて取り組む力が求められています。学習を通して身に付けた力は、将来の生活を豊かにするための知恵に。行事や部活動等、様々な活動を通して育まれる豊かな心は、将来社会の一員として、ルールを守り、周りの人と協力したり助け合ったりする、望ましい人間関係を作る力に。また、健康・安全に関する学習や、体力の向上は、将来にわたって健康に生きていくための力となります。中学校生活は、義務教育締めくくりの3年間になります。皆さんが将来社会の一員として、責任を果たして生活することができるように、私たちも皆さんの成長を手助けしていきたいと考えます。  話は変わりますが、五中では昨年、生徒会役員が中心になり、全校生徒で「五中生徒憲章」を考えて作りました。この「五中生徒憲章」に書かれていることは、「五中の生徒が目標とする理想の姿」です。  校舎の屋上に掲げられた「光る五中」というスローガンを目にしたことのある皆さんも多いかと思います。輝く生徒が居てこそ五中は光るのだと考えます。だから「五中生徒憲章」は一人一人が輝くための目標であると思っています。生徒手帳に載っていますので、今度じっくり読んでみてください。  最後になりますが、新入生の保護者の皆様、本日はお子様のご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。これからの3年間を、保護者の皆様と共に、子供の良き成長を願って、協力して取り組んでまいりたいと思います。ご協力のほどよろしくお願いいたします。また、地域の皆様方、東大和市教育委員会の皆様には、引き続き子どもたちの見守りと共に、今後とも本校の様々な教育活動にご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 新入生一人ひとりが充実した中学校生活を送ってくれることを期待し、式辞とします。 令和六年 四月九日 東大和市立第五中学校長  住吉 豊


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