【タイトル】
令和5年 第8号【本文】
2学期もお世話になりました 良いお年をお迎えください NHKのBSチャンネルで「チョイ住み in○○」という番組があります。ご存じない方もいらっしゃるかと思いますのでちょっと解説しますと、海外の国に二人の芸能人がちょっとだけ住んでみる番組で、アパートを借りて二人で共同生活をします。その二人の組み合わせも様々で、プロレスラーと俳優とか、年齢も随分と離れている場合もあります。地元の街を散策したり、ちょっとした料理店や居酒屋に出かけたり、地元の方々との交流も描いています。二人の共同生活の様子を定点カメラで映しているアパートでの映像も楽しいです。 先日は「in マルセイユ(南仏)」の放送がありました。そこでチョイ住みしたのは、今の大河で真田幸村役を演じた日向亘さん(19歳)と、戦場カメラマンと言われる渡部陽一さん(51歳)です。年の差32歳の二人の、約1週間の生活が映し出されます。渡部さんは、あの独特なスローテンポの口調と、ひげを生やしベレー帽にカメラマンベストのお馴染(なじ)みの姿でご存じの方も多いでしょう。番組の中では、渡部さんは街の人々に積極的に挨拶をし、言葉をかけて関わっていきます。その様子に誘われて、日向さんは徐々に自らも積極的に周りの人に関わっていくようになっていきます。その二人の様子や、日向さんの発言や行動を否定することなく、絶妙な「言葉」で受け止めていく渡部さんには懐(ふところ)の深さを感じます。わずか1週間の短い期間に日向さんが行動に自信をもって生活できたのも彼がパートナーだったからかもしれません。 この番組の中で、二人の会話で心に残ったことが一つあります。それは渡部さんがあの独特のテンポの語り口で「戦争での犠牲者はいつも子供です」と強く話していたことです。最近夕飯の際にニュースを見ていて、最初に出てくるのはイスラエルとパレスチナの戦争です。その映像は担架(たんか)に載せられて運ばれる、傷つき表情のない子供の姿です。ひとたび戦争が起こると、否応なく皆が巻き込まれていきます。早く終わることを祈るばかりです。 この2学期、本校の第一学年では、来年の修学旅行で広島も訪れることから、戦争と平和について学び考える取り組みをしています。校外学習では班行動で上野や築地等を見学して回ると共に、都内にある平和学習に関わる資料館もめぐりました。国立(こくりつ)で、日本遺族会が運営する九段にある「昭和館」では、戦中戦後に国民の苦労した生活の様子を表した展示などを見ました。中学生なりに歴史を学び、その時の生活を少しでも知り考えることで、将来にわたって平和な暮らしが続けられたら良いと考えています。東大和市の平和都市宣言を紹介します。 ---- 東大和市平和都市宣言(平成2年10月1日宣言) 恒久平和の実現と、核兵器の廃絶は、全人類共通の願望である。 世界の世論のたかまり、各国の相互理解により、核兵器の廃絶にむけて曙光が見えてきたとはいえ、依然として地球上には多くの核兵器が貯えられている。 世界で唯一の核被爆国の国民として、また、国際社会の平和と協調を理念とする憲法をもつ国の国民として、人類の安全と幸福のために、地域紛争を含むすべての戦争の防止と、あらゆる核兵器の廃絶を心から願うものである。 ここに、平和を愛する全世界の人々と手を携えて、戦争と核兵器のない世界の建設にむけて努力することをあらためて誓い、東大和市が平和都市であることを宣言する。 --- さて2学期もあと数日で終わります。今学期も多くの保護者、地域の皆様に支えられて運営することができました。ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。【添付ファイル】
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