【タイトル】

令和5年度 第4号

【本文】

それぞれが充実した夏休みに             校長 住吉 豊    先日、2月から延期になっていた3年生の修学旅行に行ってきました。何とか天気にも恵まれ、奈良・京都を2泊3日で回ることができました。多くの保護者の方に、HPにアップした写真を見ていただいたようですが、生徒たちの様子はうまく伝わったでしょうか。2日目は37℃を越えて京都は大変暑い日でしたが、生徒達は班で協力して乗り越えることができたようです。体調を崩した生徒もいましたが、大きな事故や怪我(けが)もなく、高台寺での能の舞や舞妓さんの都おどりを見るなど、本物の日本文化に触れることもできて良かったと思います。 さて、いよいよ35日間の長い夏休みが始まります。この夏休みに部活の練習や大会がある生徒。受験に向けての頑張りが試される3年生。人生においては一度きりしかないそれぞれの夏休みを、コマーシャルのセリフではありませんが「夏休み前に戻りたい」ということがないように、計画的に過ごしてもらえればと願っています。また、久しぶりに故郷の祖父母を訪ねようと考えているご家族の皆さん、楽しく充実した時間をお過ごしください。  私事ですが、映画が好きで休日や長期の休みにはよく見に行きます。今年の夏は見たい映画がめじろ押し(木の枝に多数とまるメジロという鳥のように、込み入っている事のたとえ)です。テレビで見ることも多いのですが、迫力のあるアクション映画はやはり映画館の大きなスクリーンで見たくなります。トム・クルーズは好きなアクション俳優の一人なので、若いころに映画館で見たトップガンのカッコ良さが好きで、先日の2も見に行きました。ミッションインポッシブルが間もなく始まるので楽しみにしています。主演のトム・クルーズはディスレクシア(読字障害) のため、台本を読み込めず、セリフは聞いて覚えるのだそうです。それでも障害を乗り越えて、あれだけの演技をする彼の姿には魅了されます。何よりトム・クルーズがすごいのは、危険が伴う場面もコンピュータによる画像処理ではなく、実際に自身で命がけのスタントをこなしていることです。最高の場面を撮るために、今コマーシャルで流れるバイクで空に飛びだすシーンもそうですし、何とスカイダイビングの場面に至ってはリハーサルを106回もしたとか。作品を見る人々にとって最高のエンターテインメントでありたいという強い思いの表れなのでしょう。その仕事にかける情熱が、映像を通して見ている人々を魅了する力になっていると思います。 やはり何かを成し遂げる力の源は、強い信念ではないでしょうか。今の時代は楽しいこと、興味を引くことがいっぱいあります。ゲームだとか、SNSだとか。そこに多くの時間が費やされているとの話も聞きます。この夏を機会として、自分がこうしたい、こうなりたいという強い思いを忘れることなく、その目標に向かって我慢し努力することが大切だと思います。始業式にまた一回り成長した生徒の皆さんと会えることを楽しみにしています。  


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