【タイトル】
令和5年度 第1号【本文】
教育活動スタート 校長 住吉 豊 先日新たに99名の新入生を迎え、令和5年度の教育活動がスタートしました。早速生徒会が企画した新入生歓迎会では、上級生が委員会や部活動の紹介を行い、楽しい雰囲気の中で全校生徒が初めて顔を合わせることができました。朝礼では、やや緊張した雰囲気もあってか、上級生には落ち着きと、きりっとした顔つきの生徒が増えた様に感じました。 さて、最近は小中一貫校も増えていますが、私は個人的には小学校と中学校の間には「境」がある方が良いのではと考えています。それは、器、環境が変わることで新(あらた)な気持ちに切り替える良い機会にできると思うからです。また、小学校では6年生が最上級生として学校の代表である責任感をもって活動するという良い点もあるでしょう。朝礼では「境」を竹の「節」に例え、竹の成長に合わせてできる「節」は、竹にしなやかさだけでなく強さも与える大切なものだと話しました。だから進級や進学といった節目には、それまでを振り返り、新たな気持ちの誓いを立て、高い目標をもって頑張ることの大切さについて話しました。 今年度も鎌田副校長と共に、新たに7名の先生方をお迎えし、地域に誇れる学校を目指し経営方針の下、引き続き努力してまいりたいと思います。よろしくお願いします。なお、経営方針は保護者会にて説明し、HPにもアップさせていただきます。 以下に入学式の式辞を載せましたのでご覧ください。 入学式「式辞」 緑豊かな東大和の地に、あたたかな日差しが心地よい、春がやってまいりました。 本日、ご多用の中、多数の保護者のみなさま並びに東大和市教育委員会教育長 岡田博史様にご臨席を賜り、令和五年度入学式を盛大に挙行できますことを厚く御礼申し上げます。 改めて新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。 真新しい中学校の制服に身を包んだ皆さんが、たいへん凜々しく見えるのは、新しい生活への期待と、やる気に満ちた心が表情に表れているからだと思います。今あるわくわくした気持ちを大切にしてほしいと思います。もちろん中にはこれからの学校生活に不安な気持ちの人もいるでしょう。 先日の体験入学に参加した皆さんはもうお分かりでしょうが、中学校では教科ごとに先生が代わります。また、新しい人との出会いや部活動等、多くの環境の変化にとまどうことがあるかもしれません。何か困ったことがあったらいつでも声をかけてください。新入生の皆さんの学校生活を応援していけるだけの力をもった2年生、3年生の先輩や、支えてくれる先生方がいます。 さて、最近よくAIという言葉を聞きます。人工知能という意味です。身近な車に限らず、飛行機やドローンの自動運転などにも活用され始めています。最近ではチャットGPTといった、質問者が要望すると過去の多くのデータから、瞬時に最も当てはまると考えられる答を見つけてくれる、対話型のAIも現れる時代になりました。昔の映画の中で見た景色が、目の前の現実になりつつあります。その活用は私たちの生活の中で今後より広がっていくでしょう。様々なものがコンピュータとつながり、世の中が大きく変わりつつある時代に今、私たちは生きています。 そのような新しい変革の時代においても、中学校では言語活動、探求活動を重視しています。話し合いを通して考えを深める活動や、発表などの表現活動、協働学習といった学び合いを通して、物事を色々な角度から見たり、考えたりし、思考力を培い、コンピュータに頼るのではなく、自分で考え、正しい判断ができる力を身に付けることが大切です。 中学校の学習を通して身に付けた力は、将来の生活を豊かにするための知恵に。部活動や行事等の人との関わりを通して育まれる豊かな心は、社会の一員として、ルールを守り、周りの人と協力したり助け合ったりする、望ましい人間関係を作る力に。また、健康・安全に関する学習や、体力の向上は、将来にわたって健康に生きていくための力となります。 中学校の3年間は、義務教育しめくくりの3年間であり、中学校を卒業した後は、この地域を離れてそれぞれが選んだ異なる進路に進みます。皆さんが卒業していく時に、豊かな知恵と正しい判断力を身に付け、社会の一員として自分の責任を果たして生活できるように支援することが、中学校の務めであると考えます。 そこで、私から新入生の皆さんに三つのお願いがあります。 一つ目は、人との出会いを大切にすることです。 どの人も、家族に愛され、ここまでりっぱに成長することができました。誰もが、この世に一人しかいない、かけがえのない大切な存在です。新しいクラス、楽しみにしている部活動では、相手を思いやることを忘れずに、お互いに気持ちよく生活できる、安心して学べる場にしてほしいと思います。 二つ目は、勉強に、運動にいろいろなことに粘り強くチャレンジすることです。 みなさんの中にも勉強や運動は苦手という人がいると思います。私も中学一年生の時はそうでした。勉強方法がわからず、英語や数学で苦労した記憶があります。でも、投げ出さず、机に向かって考えることを続ければ、きっとなぜそうなるのかということに気づくことができるはずです。わからなかったことが一つでもわかるようになった時、初めて勉強することの楽しさがわかると思います。何事も、自分から「できない」とあきらめてしまうのではなく、「もうひと頑張りしてみよう」と粘り強くあってほしいと思います。 三つ目は、明るく元気に挨拶できる人であってほしいです。 例えば朝、起きた時に家族と、学校で友達や先生に会った時、「おはようございます」と元気に挨拶しましょう。挨拶は人と人をつなぐ大切な言葉です。挨拶をきっかけとして、もっと相手とつながることができるようになると思います。 最後になりましたが、新入生の保護者の皆様、本日はお子様のご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。 私たち教職員一同、新入生の健やかな成長を願い、保護者の皆様と手をたずさえ、共に子供の良き成長を願って協力して取り組んでまいりたいと思います。ご協力のほどよろしくお願いいたします。 また、東大和市教育委員会の皆様には、子どもたちの見守りとともに、今後とも本校の様々な教育活動にご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。 新入生一人ひとりが主役となって、三年間の充実した学校生活を送ってくれることを願い、式辞とします。 令和五年四月七日 東大和市立第五中学校 校長 住吉 豊【添付ファイル】
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