令和3年度 第7号

〇部屋も心も換気よく       校長  和田 孝

 以前、京都市内の寺院の掲示板に「部屋も心も換気よく」という言葉が記されていました。新型コロナウィルス感染症への対応をとらえたもののようで、心を整えることの大切さも感じ取れます。

 さて、換気とは汚れた空気を外へ出して、新しい空気を部屋に入れることです。では、心の換気とはどのようなことでしょうか。「気」が付く二文字の熟語を思い浮かべてみます。嫌気(嫌だと思う気持ち)、怖気(怖がる気持ち)、弱気(気力に乏しいこと)などの言葉を思い浮かべると、気が引けて心がしぼむような感じになりそうです。根気(ものごとを長くやり続ける気持ち)、活気(生き生きとした気分)、気勢(意気込んでいる気持ち)などを思い浮かべると、心に力が沸き起こりそうです。傲慢な心の態度は望ましくありませんが、心がしぼむ「気」を追い出して、力が沸き起こる「気」を取り込みながら何があっても動じないような気持ちを身に付けたいと思います。

 3年生は都立高等学校の入学者選抜や私立高等学校の入学試験等を控える時期です。不安があると思いますが、力が沸き起こる「気」を心にいだいて受検(験)に臨んで欲しいと思います。

更新日:2021年10月15日 14:11:52